【2015年天皇賞春】キズナは本調子なのか?それとも・・・!!
【2015年天皇賞(春)】キズナは本調子なのか?それとも・・・
 

 いよいよGI再開??ゴールデンウイーク真っただ中の今週末の日曜(5月3日)、京都競馬場では古馬の最強ステイヤーを決める第151回天皇賞・春(芝外3200メートル)が行われる。主役候補は昨春、単オッズ1・7倍の断然人気で4着に敗れたキズナ(牡5・佐々木晶三厩舎)。レース中の骨折(左前第3手根骨)が影響したが、戦列復帰後も3→2着とファンの期待を裏切る格好となった。ダービー馬は完全復活するのか? 陣営の“本音”に迫った。

 単オッズ1・4倍の断然人気となった大阪杯のキズナ。ラキシスに2馬身差のゴールに、スタンドのファンから悲鳴にも似たため息が漏れた。

 レース直後の武豊は「正直、負けるとは思っていなかったし、よく分からない。調教では良くなっていると感じたが、まだ本調子じゃなかったのか」と言葉を選びながらも敗戦のショックは隠しきれない様子だった。

 22キロ増の馬体重が示すように、復帰初戦の京都記念は太め残り。「一歩間違えれば競走能力を失ったかもしれない重度の骨折明け。順調な仕上がり過程でも、調教で走り過ぎて再度故障してしまうことだけは避けなきゃいけない。そういう難しさはあった」と佐々木調教師は説明していた。

 では叩き2走目の大阪杯の8キロ減という馬体重に誤算があったのか?「大阪杯は絶対に勝てると思っていた」とキズナの体調の変化を最もよく知る担当の田重田厩務員は騎手、調教師と同じ考えでレースに臨んでいた。

「京都記念の時の装鞍所での姿はさすがに太いなと感じたけど、前走は数字に関係なく締まっていい体になったから大丈夫だと思った」と太め残り説を否定する。

 ならば不良馬場? それでも3歳秋に凱旋門賞に挑戦(4着)し、前哨戦のニエル賞を快勝とフランスのタフな芝を経験しているキズナだけに、道悪に敗因を求めるのも無理がある。実際、武豊も「道悪でも滑ったりノメったりすることはなかった」と証言している。

 ただ、佐々木調教師は別の角度からこう分析する。「耳を絞って嫌がるそぶりを見せていた。重い芝で走れる適性はあっても、気持ち良く走れない馬場は好きじゃなかったのかもしれない」。武豊が続ける。「あの日は泥や芝の塊がバンバン飛んでくる特殊な馬場状態。キズナの位置は最もその影響を受ける場所。そういう経験が少なかった分、嫌がっていたんでしょう」。大阪杯でキズナが気分良く走れていないのは確かなようだ。

 骨折後はその痛みがあった故障箇所をかばった走りとなり、以前のパフォーマンスを取り戻せないサラブレッドは数多い。キズナもそうなのか。その不安を田重田厩務員は否定する。

「負けはしたけど、京都記念の走りを見て安心したんだ。きちんと手前も替えていたし、骨折の跡を気にする様子もなかった。『大丈夫』とユタカ(武豊)も言ってくれたしね。大阪杯も切れてないわけじゃない。一気に脚を使って最後に止まるのは仕方がない。もともと長く脚を使うというより、一瞬の切れを生かすタイプだから。仕掛けのタイミングを計っていたルメール(ラキシス)にうまくやられたということじゃないかな」

 サラブレッドにとっては休み明け3戦目の走り頃。ファンの多いキズナに今回も人気が集中するだろうが、陣営がかなりの手応えをつかんでいるのも事実だ。

「負けてはいるが、休養前よりレースで上手に走れるようにはなっている。そういう意味では完成形に近づきつつあるのかもしれないし、今なら“普通の競馬”をして勝つことも可能だと思う」

 佐々木調教師は後方一気からの戦法変更さえ示唆した。武豊は「心配なところは何もないんです。あと足りないのは結果だけ」と。

 レース中の骨折があった昨春の天皇賞は不本意な競馬だったが、距離に対しての不安はない。今回は貪欲に1着を取りにいくという思いで団結しているチーム・キズナ。歯車がかみ合えば日本ダービー以来のGI優勝もそれほど難しいことではないかもしれない。その先には凱旋門賞でのリベンジという大きな夢が待っている。

 

キズナのベストパフォーマンスはこれ

 
 
これを見て、距離は長くないほうが良いのかもっておもってしまう。
 
キズナ距離不安
 
 

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