JRA賞【2014年】|ショウナンアデラのまとめです

JRA賞【2014年】|ショウナンアデラのまとめです

 09年に2歳女王に輝いた3冠牝馬アパパネとの比較は――。14日に阪神競馬場で行われた2歳女王決定戦・GI第66回阪神ジュベナイルフィリーズ(芝外1600メートル)は蛯名正義騎乗の5番人気ショウナンアデラ(二ノ宮敬宇厩舎)が快勝。3連勝で世代のトップに立った。好評連載(毎週木曜)「エビショウの“独舌”講座」でおなじみの名手が勝敗のカギ、来春のクラシックの可能性…その胸中を本紙読者だけに激白した。

 スタートで出遅れた時の正直な気持ち? 万事休すかと思った(笑い)。まぁ、それは冗談として本当はレース前から「ゆっくり行ってみたい」っていう思いがオレの中にあったんだ。だから、スタートで後手に回っても慌てることはなかったよ。

 アデラは素直なところが長所なんだけど、それが時として短所になることもある。パンと出して行ってかかるのだけは絶対に嫌だったから、すぐに気持ちを切り替えて外から内に切り込んだ。馬の中で競馬をするのは初めてだったけど、ちょうど前に2着の馬(レッツゴードンキ)がいてね。これについて行こうと決めたんだ。

 4コーナーではまだ後ろのほうだったけど「これなら届くな」って感触はあった。外に出してからはエンジン全開。この馬の良さであるディープ産駒らしいフットワークを存分に発揮してくれた。ゴールした瞬間はそりゃあ、うれしかったさ。GIの舞台でこんなにうまくかみ合ってくれるなんてね。

 この馬には本当に頭が下がる。まだ坂路でしか調教ができなくて、ビシビシとやれてるわけじゃない。そんな状況で、こんなに素晴らしい結果を出してくれたんだから。

 成長という点では一歩ずつ良くなっているね。デビュー前から稽古をつけさせてもらって、新馬戦は絶対負けないっていう感触を持って臨んだんだ。結果は2着だったけど、あれは勝った馬(ナヴィオン)を褒めるしかない。

 それからは一戦一戦、負けられない戦いが続いたよ。勝たないと次へ進めないわけだから。まだなんの色もない状態から、使うごとに競馬に向かう気持ちが入っていった。稽古ではテンションを上げないように細心の注意を払った。競馬も安全運転を心掛けた。よく期待に応えてくれたよ。

 ただ、これからは2歳女王という立場。まだ幼い面もあるから気持ちと体のバランスがかみ合えばもっとやれるよ。調教も下(ウッド)でできるようになればもっともっと良くなる。そういう意味では伸びシロは大きいと思う。年が明けて強い馬も出てくるだろうけど、負けないように頑張るよ。

 春には今回と同舞台で行われる桜花賞が待っている。そういう意味で、今回のような競馬ができたことは大きな収穫だね。不利を逆手に取って試したかったレースができたんだから。これは、先々に必ず生きてくると確信している。

 アパパネとの比較? それはまだ早いでしょ。向こうは3冠馬なんだから。似ているところと言われてもまだないよ。

 オレ自身のことに話題を替えると、今年はこれで3つ目(皐月賞、天皇賞・春、阪神JF)のGIを勝たせてもらったことになる。

 だけど、自分の中では全然満足してないんだ。いい馬にたくさん乗せてもらっているからもっともっと勝たないと、って思いのほうが強いよね。一生懸命やって結果が出ない時もあるけど、いつか報われる日もあると信じてこれからも精進するだけさ。

 最後にファンの皆様、いつも温かい応援をありがとう。これからもショウナンアデラとともに競馬界を精一杯盛り上げていきますので、変わらぬ声援よろしくお願いします!

 
 
ショウナンアデラ
父-ディープインパクト
母父-Elusive Quality
 
勝利した阪神JF(阪神ジュベナイルフィリーズ)
 
 
1着 ショウナンアデラ 蛯名正義
2着 レッツゴードンキ 浜中俊

3着 ココロノアイ 横山典弘
 
 
 
来年のクラシックにチェックするかどうかがカギですね