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- 競馬重賞回顧 - 2016年クラシックロード - 3歳クラシック

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2012、14年の年度代表馬ジェンティルドンナの全弟レゲンデ(栗・石坂、牡、父ディープインパクト)が15日、京都6Rの新馬戦(芝・外1800メートル)で2番手から抜け出し、2着カルシャンに3/4馬身の差をつけて1番人気に応えた。スローペースだったため、タイムは1分52秒4(良)と平凡ながら、着差以上に強い内容だった。
引退の花道を飾った昨年の有馬記念などで姉ともコンビを組んだ戸崎騎手は「出負けしたが、二の脚でスッと好位置が取れた。跳びが大きくていいバネがあるし、姉に似ていますね。まだ余力もありましたよ」と笑顔で振り返った。
2戦目は未定だが、東京競馬場でテレビ観戦した石坂調教師は「ホッとしました。(春は)時間の問題もある。勝ってくれたことで、ダービー(5月31日、東京、GI、芝2400メートル)に行けるかもしれないですね」と競馬の祭典を意識していた。
レゲンデ・デビュー戦
15日、東京競馬場で行われたクラシックの登竜門・GIII共同通信杯(芝1800メートル)を制したのはリアルスティール(牡3・矢作)。断然人気のドゥラメンテを半馬身差で封じ、クラシックの最有力候補に名乗りを上げた。キャリア1戦でこのレースを制した馬はこれまで皆無。陣営が「まだ完成度は六、七分」と語る“超逸材”の可能性は計り知れない。
これがキャリア2戦目の若駒のパフォーマンスなのだろうか――。昨年は後の皐月賞馬イスラボニータが優勝した共同通信杯から今年もまたスター候補が誕生した。
「スタート直後に内ラチを見て外に逃げて迷惑をかけてしまった」(福永)
新馬戦勝ち直後の重賞挑戦。管理する矢作調教師さえ「期待もあったが不安もあった」と息をのんで見守った一戦だが、リアルスティールが若さを見せたのはわずかにその瞬間だけだった。
「ペースは速くならないだろうと思ったし、いいポジションが取れた。4角まではイメージ通り」と福永が振り返った通り、道中は好位のインでピタリと折り合う。「相手も違うし、新馬戦ほどスッと動けなかった」と直線は馬混みをさばくのに手間を要したが、圧巻だったのは前が開けてから。先頭に立ったドゥラメンテに一気に並び、ゴール間際は、はじけるようにさらに半馬身突き放した。
「2着はすんなりと伸びてきたが、こちらは出るまで苦労した。それで勝つのだから能力の高さを再認識した。調教を見ていても計り知れないところがある馬ですよ」
矢作調教師のこの弁も納得できよう。負かした2着馬は前2走で「計11馬身差V」と別格級の強さを誇った素材。さらに0秒9差のソールインパクト(6着)は、過去の重賞3戦の最大着差が0秒2(GIIホープフルS=4着)という安定株。それがまるで問題にならないのだ。世代の頂点に立ったとも言えそうだが、今回のレースがわずか2戦目。それがなにより驚嘆に値する。
「返し馬では初戦より少し芯が入ったかな、という印象。まだまだ走りに“しなり”が足りない」と福永が言えば、矢作調教師も「パドックでも鳴いていたように完成度はまだ六、七分」と有り余る伸びシロを強調する。
ノーザンファームしがらきで放牧を挟んだ後、GIIスプリングS(3月22日=中山芝内1800メートル)→4・19GI皐月賞というのが陣営の青写真。リアルスティールが今後、「1強の道」をひた走るシーンを思い描くべきかもしれない。
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