アグレアーブル｜岩田が絶賛｜ブエナビスタ級って

軽快なフットワークで駆けたアグレアーブルは馬なりで併走馬を突き放した

◆東スポ杯２歳Ｓ追い切り（１９日・美浦）

　今週の東京スポーツ杯２歳Ｓ（２３日、東京）に参戦する唯一の牝馬アグレアーブルが１９日、岩田を背に美浦のＷコースで追い切りを行った。外ナンヨーファミユ（２歳５００万）を追走し、馬なりで３馬身先着。６ハロン８２秒７でラスト１ハロンは１２秒６と切れ味を見せつけた。

　３週連続で騎乗する岩田は「美浦の彼女に会いに来ました」とかなりほれ込んでいる様子。「馬体も気持ちも全ての面で上積みがある。初戦とは全然違ってきた」と、手応えを得たようだ。

　斎藤誠調教師は「（前走は）抜け出してから若さを見せたが、切れに磨きがかかった。（オークス馬）ヌーヴォレコルトとは違うタイプだけど、粗削りでもスケールは大きい」と高評価。牡馬相手の結果次第では、クラシックの最有力候補に挙がる。（牧野　博光）

アグレアーブル（左）は岩田騎手を背に、ナンヨーファミユと併せて追い切られた

＜東京スポーツ杯２歳Ｓ：追い切り＞

　月曜東京メーンは東スポ杯２歳Ｓ（Ｇ３、芝１８００メートル、２３日）。唯一の牝馬アグレアーブル（斎藤）が１９日、岩田騎手を背に美浦ウッドで追い切りをかけた。

　５ハロン標識で１０馬身以上先行するナンヨーファミユ（２歳５００万）を目標に３、４角では内を回って急接近。直線で馬体を並べると一瞬にして抜き去り３馬身先着。最後は１頭になってソラを使う面も見られたが、荒れた馬場で６ハロン８２秒７、上がり３８秒５－１２秒６（馬なり）の時計は優秀だ。岩田は「いい動きだった。前回以上のレースは絶対にできる」と好感触を伝えた。

　初戦は１０００メートル１分５秒８の超スローを、４角８番手から大外一気の差し切り。想像以上の内容にレース後、皐月賞、ダービーの登録をしたほど、陣営は素質を高く買っている。斎藤師も「粗削りだがスケールは大きい」。ここを勝てば牡馬クラシック挑戦へ夢が広がる。【水島晴之】