JRA新規調教師まとめ

 JRA新規調教師まとめ

JRAは10日、平成28年度新規調教師免許試験の合格者を発表した。合格したのは下記の3人。

青木孝文(あおき・たかふみ)=美浦・小桧山悟厩舎調教助手

杉山晴紀(すぎやま・はるき)=栗東・高橋康之厩舎調教助手

寺島良(てらしま・りょう)=栗東・松田国英厩舎調教助手

免許は平成28年3月1日付で発効される。

※…発表の人名はJRAの表記に従った。

 

青木孝文さん《人も馬を育てる厩舎をモットにー》/新規調教師の共同会見まとめ

 平成28年度の調教師免許試験合格者が12月10日午前10時に発表され、同日午後1時から美浦所属の青木孝文氏の記者会見が美浦トレーニングセンターで行われた。

青木 孝文(あおき たかふみ) 昭和56年9月23日生まれ 34歳
出身地 群馬県前橋市

経歴
平成16年07月 JRA競馬学校 厩務員課程入学
平成16年10月 美浦・成島英春厩舎所属(厩務員)
平成17年04月 美浦・伊藤正徳厩舎所属(厩務員)
平成23年05月 美浦・伊藤正徳厩舎所属(調教助手)
平成26年04月 美浦・小桧山悟厩舎所属(調教助手)

「現在は美浦の小桧山悟厩舎で持ち乗りの調教助手をしています。(調教師試験は)今年で通算5回目の受験でした。群馬県の共働きのサラリーマン家庭の子供として生まれました。全く競馬とは無縁の家庭でしたが、ふとしたきっかけで競馬中継を見るようになり、漠然と競馬の世界に興味を抱き、いずれは実際に競馬の世界の中に入って働きたいなと思うようになったのが、中学3年の頃でした。その頃から、最終的には調教師になりたいという意識をどこかで持っていました。

 日経賞(2007年)、そしてアメリカジョッキークラブC(2009、2010年)を連覇したネヴァブションという馬に関われたということが、僕の中では一番心の中に残っています。この馬に関しては、良いことも悪いこともたくさん経験することができて、持ち乗り冥利に尽きる馬でした。今でもオーナー始め、お世話になった方には本当に感謝しています。

 (これまで所属した厩舎の)それぞれの先生から、いろいろと学ぶべきところがたくさんありました。その中でも、今お世話になっている小桧山先生の、人を大切にするというところを見習いたいです。馬というのは人が連れてくるもので、人間ありきだというのがまず僕の中にはあります。もちろん馬は大事にするのですが、人も大事にするように心がけていきたいと思っています。そのような面でも、やはり小桧山先生には感謝をしています。

 たくさん勝ったり、たくさん賞金を稼ぐことも大事だと思うのですが、今まで自分がいろいろな人に面倒みてもらってやってきたというのがありますので、人も馬も育てる厩舎というのをモットーにしていきます。受かったばかりで言うことではないかもしれませんが、これから先は後に続く者を育てるためにも、日々の厩舎経営に力を注いでいきたいと思います。今34歳なのですが、定年まで健康に勤め上げて、一つでも多く競馬を使って良い成績を残していきたいと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)

 
寺島良さん【馬術の基本的な技術を競馬を生かしたい】/新規調教師の栗東共同会見

 

 10日、栗東トレーニングセンターで平成28年度JRA新規調教師を迎えた記者会見が行われた。栗東所属は杉山晴紀さんと寺島良さんの2名。偶然にも杉山さんは武宏平厩舎時代にスリーロールスを、寺島さんは大久保龍志厩舎時代にアサクサキングスを担当しており、それぞれ2009年、2007年に菊花賞を制している。

 ちなみに今回合格した3名はいずれも昭和56年生まれ。12月に誕生日を迎える杉山さんはまだ33歳だが、残る2名は34歳。例年の合格者に比べて若いトレーナーが誕生した印象だ。

■杉山晴紀さん(高橋康之厩舎調教助手)
「ダンスインザダークの1997年の菊花賞に魅せられてこの世界に入りました。そして、その馬の仔であるスリーロールスと出会い、菊花賞を勝てたことが調教師を目指す大きなきっかけとなりました。武宏平厩舎で番頭として多くのことを経験させていただきましたし、メルシーエイタイムなど多くの障害馬を育てる一方で、障害をトレーニングに生かす馬づくりも学びました。高橋先生、武宏平先生のような和を重んじる厩舎づくりを目指していきたいです。そして、調教師として菊花賞馬を手がけたいですね」

■寺島良さん(松田国英厩舎調教助手)
「合格を知った瞬間には泣いてしまうくらい感激しました。調教方針としては、馬術の基本的な技術を競馬に生かしていきたいです。わたし自身が北大馬術部の出身ですし、馬術を重んじる大久保龍志先生からそのあたりを多く学んできましたから。将来の目標は、二人の師匠のように大きなレースを数多く勝つことです。そして、一般の皆さんに調教師といえば誰?と聞いたときに私の名前が出るようになりたいです。私自身が元々競馬ファンでしたし、より多くの人々に競馬の魅力を伝えていきたいです」
(取材・写真:花岡貴子)